かさばりがちな書類を、こいつで一気にデジタル化してしまおうーー
本日は当ブログ「むぎろぐ」をお読み頂きありがとうございます。
どうも、むぎ(@mugiblog)です。
契約書や請求書に、領収書など。僕のように趣味でブログをやっているだけでも、収支の計算をしているとこれだけの書類が必要になります。
ブログ関連の書類だけなら基本的にはメールでのやり取りになるので請求書や領収書などは PDF で保管しているのですが、仕事や普段生活していて使う書類などは紙で保管しているものも多い。
それらの書類をいちいち自宅に保管していたら、棚がすぐに埋まってしまうだけでなく、必要なときに「アレどこにしまったっけ?」と探さないといけなくなってしまい、非効率的。
そんなときに便利に使えるのが書類や雑誌をデジタル化できるドキュメントスキャナー。
ガジェット好きとしては「一度使ってみたいなぁ」なんて思っていたらメーカーさんから「ブログで紹介してください」と依頼を受けたので、記事を書いている次第です。
クラウドファンディングサイトで3億円の支援を受けた未来のドキュメントスキャナー『CZUR Shine』

というわけで紹介していくのが『CZUR Shine』というドキュメントスキャナー。結構有名なガジェット系Youtuber の人もレビューしているのを見かけたので、マーケティングに注力しているのを感じます。
『CZUR Shine』は海外のクラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で 3億円を超える支援を受けたプロダクト。日本だと「Makuake」でも実施中のプロダクトですが、ありがたいことに、当ブログ「むぎろぐ」にはレビュー用に貸し出してもらいました。
そもそも「ドキュメントスキャナーって何なの?」という人のために簡単に紹介しておくと「かさばりがちな書類をスキャンして PDFファイルなどにしてペーパーレス化できる」といった使い方が一般的。

領収書などもスキャンできるので、仕事だけでなく、家計簿など日常的なものに応用できるのですが、今回紹介する『CZUR Shine』はその中でも最新のテクノロジーが詰まっています。最近だと「リモートワークでのビデオ会議中に手元の資料を映してプレゼンする」といった使い方もできるので、オンでもオフでも使えて実用的。
この製品がこれだけ注目されている理由は「設定や準備から、スキャンするに至るまで、全ての過程がストレスフリー」なところ。
実際に製品をデスク上に設置して雑誌や書類を印刷してみましたが、設置自体もケーブルを繋ぐだけで簡単だし、アプリの UI が直感的ですぐに操作に慣れました。
クラウドファンディングサイトでは「図書館などに持ち出して使う」用途も紹介されているのですが、コンパクトといってもまぁまぁな大きさと重さになっているので、オフィスや自宅のデスク、テーブルなどに据え置きで使うのが良いかなと。
アプリが直感的で使いやすい。『CZUR Shine』の外観や使用感などをレビュー
製品の概要をざっくりと紹介したところですが、ここからは詳しく紹介していきましょう。
デスクライトとしても使える。ミニマルなデザインがGood



いくらコンパクトな製品だからといっても、デスクに置いておくのですからデザインにも妥協はしたくない。
その点『CZUR Shine』はミニマルなデザインなのでデスク上でも目立たず、むしろすっと馴染んでくれている感じがします。
サイズとしては高さが 334.9〜409.4mm(高さ調整ができる)、幅が157.9mm。重さは約 1kg なので、高機能なスキャナーとしてはかなりコンパクト。

スキャンするドキュメントを撮影するカメラとライト。カメラは 1300万画素と高い解像度で、ミラーレスカメラなどに用いられている CMOSセンサーを搭載。ダイヤルを押すとライトの ON/OFF 、ダイヤルを回すことで明るさが調整できます。




本体の裏側には PC や フットペダルと繋ぐポート。本製品はバスパワーで動作するので付属のケーブルを介して PCに繋ぐだけで使えます。

なお、本体と PC を繋ぐケーブルの先は USB Type-A 端子。MacBook ユーザーとしては Type-C で繋げると嬉しかったのですが、ハブを介せば問題なく動作します。
さらに欲を言えば全部ケーブルレスになると最高なんだけど、このあたりはテクノロジーの進化に期待したいところ。

コンパクトでデザイン性も高いので「普段はデスクライトとして使って、いざというときにスキャナーとして使う」みたいなスタイルができるのは嬉しい。
専用のソフトウェアをダウンロード。直感的で使いやすい
個人的に『CZUR Shine』が優れていると感じるところがこれ。本体は付属のケーブルで PC と繋いで使うわけですが、スキャンするときのプレビューやスキャンの方法の選択、書き出しなどは専用のソフトウェアを使います。
このソフトウェアの UI がまた良くできていて、初めて使う人でも直感的に、かつ簡単に操作することができます。個人的に日本の家電メーカーのプリンターとかのソフトウェアってかなり動作が重たい上に使いづらいという印象を持っているのですが、それらとは比較にならないほど素晴らしい。

これがスキャンするときの画面。基本的には色とスキャンする対象の種類(雑誌を見開きでスキャンしたいときなんかには「湾曲した本」を選ぶといい)。

こちらはスキャンした画像を編集したり書き出すことができる画面。トリミングはもちろん、簡単な明るさの調整やリネーム、ウォーターマーク(透かし)を入れることもできます。
個人的にこのスキャナーに「未来感」を感じているのが OCR(高学文字認識)機能で、取り込んだ画像から文字を認識して Word や Excel に出力できるところ(英語だけでなく、日本語にも対応している)。研究者とかで文献を扱ったりする人にはかなり便利な機能ではないかと。
『CZUR Shine』で説明書や雑誌をスキャンしてみた


すでに 2,000文字を超えてしまったこの記事ですが、ようやく本題。『CZUR Shine』を使って実際に説明書や漫画、雑誌をスキャンしてみました。

仕事などでは契約書や請求書、納品書などをスキャンする機会が多いように思いますが、個人情報を掲載するのは難しいので最近買ったモニターアームの説明書をスキャン。
こうした説明書っていざというときを心配してとりあえず取っておきがちですが、スキャンしてデスクトップのフォルダに入れておけば一発で検索できるし、便利。



ただ、1枚でかつ平面だときれいに切り取れるのですが、左上にホッチキスで閉じてある書類の場合は「湾曲した本」を選んでもうまく切り取ってくれません。


次は雑誌。「湾曲した本」を選択すると左側と右側のページで分割してスキャンしてくれます。「手めくりで自動スキャン」を設定しておけばページをめくるったときに自動でスキャンすることも可能。


自動で左右のページを判別してスキャンしてくれる割には精度は高い方なのかもしれませんが、左側のページの印刷は完璧とは言えず、歪んでしまったり光の加減で見づらくなってしまっています(構造上どうしても中心側が湾曲してしまうので仕方がないのかもしれない)。
また、解像度はそれなりといった感じ。文字も読めないことはないし、モノクロの書類などをスキャンするくらいなら問題ないのかもしれません。
「手めくりで自動スキャン」に関してはかなり優秀で、いちいちフットペダルを押さずとも自動でスキャンしてくれるため大量の書類をスキャンするときなんかにはかなり重宝しそう。
OCR機能や動画撮影機能に関しては僕は仕事などで使う機会がないので試せていませんが、他の方のレビューをみる限りでは、OCR機能はまだまだ完璧とは言えないようですが、動作撮影機能に関しては Zoom などビデオ会議をする機会が多い人にとってはかなり使えそうな感じがします。
まだまだ完璧とは言えないところがあるものの、オーバーヘッド型のスキャナーは家庭やオフィスにあるプリンターを利用してスキャンする場合と違って「体験」として新しい機能がたくさんあって、ガジェットとして面白いなぁと感じました。
使用して良かったところ、悪かったところ

良かったところ
- デスクに置いてもノイズにならない、サイズ感とデザイン
- PCとケーブル1本で繋ぐだけで使える気軽さがGood
- 専用のソフトウェアが使いやすく、操作が簡単
- 設定や準備が手軽で、すぐにスキャンできる気軽さやビデオ会議などにも応用できる新しい「体験」が未来感を感じる
悪かったところ
- スキャンの解像度や精度は完璧とは言えない
上記した『CZUR Shine』を使ってみて感じたことをまとめると、こんな感じ。オーバーヘッド型のスキャナーはまだまだ一般的とは言えないように思っていますが、通常のプリンターなどを使用したスキャンとはまた違った応用の仕方ができるところがこの製品の最大の特徴でしょう。
かさばりがちな書類を「秒」でスキャン。『CZUR Shine』についてのまとめ

仕事でも趣味でも、個人的に「書類をスキャンして保管する」といった機会がなかったのですが、その理由を改めて考えてみると「プリンターに書類を挟んで、PCに繋いで分かりづらいソフトウェアでスキャンする」といった一連の動作が直感的に「面倒」だと感じていたから。
その点、今回紹介した『CZUR Shine』であれば「普段はちょっとおしゃれなデスクライトとしてデスクに設置しておいて、いざというときにアプリを立ち上げてボタンを押すだけ。その間、わずか数秒で書類をスキャンできる」という「手軽さ」はかなり魅力的で、その他のスキャナーにはない「体験」ができる機能を有していることも注目されている理由でしょう。
クラウドファンディングサイト「Makuake」で約2万円ほどで買える本製品。ちょっと高機能なプリンターと同じくらいの値段で買えるので、気になる人はぜひプロダクトページをチェックしてみましょう。