これが、「4K」の世界かーー
本日は当ブログ「むぎろぐ」をお読み頂きありがとうございます。
どうも、むぎ(@mugiblog)です。
ずっと買いたいと思っていた MacBook に接続するモニター。ガジェット系のブログをやっていると「他のブラウザで製品の仕様などを調べつつ、メインのブラウザで記事を書く」といったことが多いので、13インチだと作業領域が狭くなってしまうのが不満であったため。
最近作業環境の改善を検討していたのを機に LG のモニターを買うつもりだったのですが、ちょうど良いタイミングで Dell から同価格帯でかつ、高機能な製品が発表されたのですぐにポチ。
ようやく自宅に届き、しばらく使ってみたので紹介しておきます。
27インチ4Kモニターで最もコスパの高い製品。Dell『S2721QS』について

というわけで購入したのが Dell の『S2721QS』という 27インチ 4K モニター。買った理由やコスパが高いと思う理由については先日記事にしているので興味がある人は読んでもらえると嬉しい。
ちなみにこの記事経由ですでに数台売れているので、この製品の人気っぷりを実感しているところです。
簡単に記事の内容をまとめると以下のように。
- 4KHDR対応。高解像度の液晶を搭載
- IPS非光沢液晶を搭載しているため、視野角も広い
- sRGB色域カバー率99 %の液晶で、画像編集にも使えそう
- ベゼルが薄く、デザイン性も高い
- 安価なモニターとしては、スタンドの角度調節が優秀(高さ調節だけでなく、縦にもできる)
- 豊富な接続端子(HDMI端子×2、ディスプレイポート×1、イヤホンジャック)
- 本体にスピーカーが内蔵
- AMD FreeSync に対応
- 3年保証かつ、1点でもドット抜けがあった場合には無償交換
- 上記すべてを満たしていながらも、価格が4万円を切っている(Amazonでは36,980円)
ほぼ同じ価格で LG の『27UL500-W』というモニターがあるのですが、そちらはスピーカーが搭載されていなかったりと、よほど LG のモニターにこだわりがあるというわけでなければ本製品を選んだほうがお得です。
27インチ 4Kモニターで 4万円以下、かつ著名なメーカーという条件であれば現状では間違いなく有力な選択肢になるはずです。
製品名 | S2721QS |
---|---|
機器タイプ | LEDバックライト付液晶モニター |
アダプティブシンク技術 | AMD FreeSync |
パネルタイプ | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
実効解像度 | 4K 3840 x 2160 @ 60 Hz |
入力ポート | 2xHDMI, DisplayPort |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 61.16 cm x 18.68 cm x 45.34 cm |
Dell『S2721QS』の使用感。デザイン性も高く、写真の色味も不満ないので買って良かった

というわけで購入した『S2721QS』について、実際に使ってみた感想を紹介していこうと思います。ちなみに、僕がこのモニターを繋いでいるのは 2017年モデルの 13インチ MacBook Pro で、ブログの執筆や動画の視聴が主な用途。
結論から先に言ってしまえば、買ってよかったなと。全く不満がないといえば嘘になりますが、使っていて得に不自由を感じることはないし、1つの画面に複数のブラウザが表示できるようになり以前よりも快適に作業できるようになりました。
背面やスタンドがブラックではないのが気になるけど、ベゼルも薄くデザイン性は高い

機能についての紹介は後にするとして、まずは外観から。

このモニター、公式サイトでは「フレームレスモニター」と記載があるのですが、その名の通りベゼルがとても狭く、映像を視聴しているときも野暮ったさがありません。




画面下部には「DELL」の文字。個人的に Dell のロゴはダサくなくて好き。


ちなみに下から見ると左右にスピーカーが。実はこの価格帯のモニターでスピーカーが内蔵されているものは少ないので、これだけでも買う価値あり。正面からだと見えないところもデザインに妥協していない気がして好感が持てます。




個人的に残念だと思っているのが、スタンドはシルバー、背面はホワイトと、ベゼルのカラーと異なっている点。素材感も安っぽい気がするし、どうせならオールブラックもしくはオールシルバーとかにしてほしかったなぁというのが正直なところ(実際に安いので仕方がない気もする)。
LG の『32UN880-B』なんかはモニターアーム一体型でオールブラックのデザインでおしゃれだし安っぽくもないのですが、価格差が2倍以上あるのでちょっと手が出ませんでした。
4K映像はやっぱりキレイ。27インチというサイズもちょうどよく、作業が快適になった

このモニターに限った話ではないのですけれど、Youtubeなどで 4Kの映像を視聴してみるとフルHDで視聴するよりも明らかにキレイ。情報量が多く、森とか海の映像がより立体的に感じます。
また、4Kモニターは単に映像がキレイなだけでなく、作業領域を広くできるというメリットも。文字が小さくなりすぎるので普段は 1段階解像度を落として(3360 × 2160ピクセルにして)作業をしているのですが、3つブラウザを開いても十分すぎる領域が確保できます。

ブラウザの画面をキレイに配置するために、僕は「Magnet」というアプリを使っています。有料アプリですがショートカットキーでブラウザのサイズを変えられるのでとても便利。Macユーザーにはぜひ使ってほしいアプリです。
ちなみに、4K 映像の視聴時には僕が使用している MacBook だとGPU性能が足りずにファンが回ってしまうのでスペックの高い PCが欲しくなるという弊害も。本当は自作したいけどお金がないのでしばらくは我慢です。
MacBook のRetinaディスプレイと比較しても、それほど違和感のない色味

個人的に心配していたのが、MacBook のディスプレイと比較したときに写真の色味が変わってしまうのではないかという問題。一応このブログは「写真にこだわっているガジェットブログ」を自称しているので、結構重要なポイントだったりします。
結論から言ってしまえば若干色味が変わっている気がするのですが、それほど違和感は感じないかなという感じ。
画面が大きく、かつ解像度も高いのでガジェットに付着している細かい汚れとかほこりにまで目がいってしまうのは複雑な気持ちになりますけど、細かくチェックできるという点では嬉しい誤算だったりします。

デフォルトの設定で不満がないので僕は触っていませんが、写真や映像にこだわる人にとっては重要なところかもしれません。
『S2721QS』は本体下部のボタンを操作することで、ディスプレイの色味や明るさを調整することができます。
プリセットから「暖色」や「寒色」といったモードを選ぶこともできるし、自分で調整したモードを選ぶことも可能なので、こだわりたい人は自分好みに設定してみても良いかもしれませんね。
スピーカーの音質について。良くはないけど「普通に聴ける」


4万円以下という価格を考えると普通なら備わっていないのがスピーカー。備わっていない場合には別途購入する必要があるわけですが『S2721QS』は本体下部に 2つ内蔵。
音質は良くも悪くも「普通」といった感じなので、音にこだわる人は別途スピーカーを購入しても良いし、それほどこだわらない人で、極力デスク上をすっきりさせたいという人にはこれで十分ではないかと。
とはいっても、何度も紹介しているとおり「スピーカー内臓でこの価格」というのはこの製品の最大のメリットであり、安価な4Kモニターを探していている人にとってはこの 1点だけでも十分に購入理由になるはずです。
スタンドの機能が優秀。自由度が高いだけでなく、ケーブルをまとめるのも楽(VESAマウントにも対応)

僕の場合はデスク上をすこしでもスッキリさせたいという理由からモニターアームを購入したのですが、特にこだわりがないという人は購入しなくても良いかもしれません。

というのもこのモニター、スタンドの機能がかなり優秀で、高さの調整はもちろん、前後左右の調整や回転までできてしまいます。




スタンドにはケーブルをまとめることができるスロット(穴)があるので、それを使えば正面からはケーブルが見えなくなり、見た目もすっきり。

もちろん、VESAマウントにも対応しているので別途モニターアームを購入すればモニターの下をすっきりとさせることができるだけなく、画面が宙に浮いているような感じになっておしゃれですよ。
安価なモニターって高さ調整すらできないだけでなく、モニターアームを購入するにしてもそもそもVESAマウントにも対応していない製品も多いのですが、このモニターはユーザーに配慮して作られているなぁという印象です。
僕が購入したモニターアームはAmazonベーシックの製品。モニターアームのメーカーとしては有名なエルゴトロンの製品の OEM製品なので、安くて品質も高いのでおすすめ。
在庫がないようなので、同じ OEM製品の HP のモニターアームを載せておきます。
初期不良品でした。Dellのサポート対応について

価格を考慮すれば不満なところも少なく、隙のない製品となっている S2721QS ですが、残念ながら初期不良品を引いてしましました(当ブログ管理人はなぜか初期不良を引く機会が多い)。
ドット抜けなどではなかったので普通にディスプレイとして使う分には問題ないのですが、モニターアームを取り付ける際に使用する VESAマウントのネジが 1箇所外れませんでした。
4つあるうちの 1つなので支えられないこともないのですが、長期間使うとなると耐久性が心配なので、一応サポートに連絡してみることに。
公式ページから不具合があった旨を伝えるとすぐにメールが届いて製品を交換してくれることになったのですが、サポートの対応としては概ね満足。
受付と実際の対応をしてくれる部署が違うので何度か同じ内容を伝える必要があったのはすこし煩わしいと感じましたが、交換自体はかなりスムーズ。
まずは交換品が先に届いて、メールで日付を伝えると佐川急便が不具合のあった製品を取りにきてくれるという感じ。PDF の「返却案内書」をダンボールに貼り付けないといけないので印刷するのが手間といえば手間ですが、それくらいで済むのはかなり楽。
先に新品が届くので「一定期間使えない状態で我慢しないといけない」といったこともないし、不具合のあった製品を自分で送る手間もないのでかなり楽。Apple のエクスプレス交換サービスに近い手軽さと便利さ。
【4K 60Hz】Dispray Portケーブルを別途購入
ブログの執筆などでは現状のままで特に不満はないのですが、Netflix で動画を全画面視聴している場合に感じるのが画面のちらつき(アマプラとかYouTubeではこの症状は再現できない)。

PCのスペックの問題なのかもしれませんが、試してみたいのは Display Port 経由で接続した場合。現在は付属の HDMI ケーブルを以前紹介したハブを介して使っているのですが、HDMIケーブルだとリフレッシュレートが 30Hz までしか出ないんですよね。

というわけで購入したのが Displayport ケーブル。これが結果としては大正解。
画面のちらつきが改善したのはもちろん、マウスやキーボードの挙動も良くなりました。詳しくはレビュー記事を書いているので読んでみてください。
Dell『S2721QS』についてのまとめ

というわけで 27インチ4Kモニター『S2721QS』について紹介してみました。
スペックをみても実際に使用しても評価は変わらず、このスペックの 4K モニターが 4万円以下で買えるというのは正直驚き。YouTubeなどで 4K動画を視聴していてもめちゃくちゃキレイだし、作業領域が広くなり作業効率も大幅にアップ。
価格も安価だし、4Kモニターの入門機として、最初に買うのに最も適した製品ではないかと思います。「4Kモニターほしいなぁ」と思っている人はぜひ購入の選択肢に加えてみてください。