Mac の US配列に最適な、メカニカルキーボード。
デスク環境の改善を検討しておりまして、すこし前にメカニカルキーボードを購入しました。ゆくゆくは外部モニターを設置して、メインで使っている MacBook はクラムシェルモードで使おうと考えているので、外付けキーボードは必須です。
以前 PR記事で紹介した HHKBの「Professional HYBRID Type-S」の購入も検討していたのですが、値段やキー配列を考慮して断念。その後も「最適なキーボードはないものか」と色々と調べていたのですが、ついに見つけました。
あの海外Youtuberも使ってる。Keychron「K2」について

きっかけは海外の有名テック系Youtuber のデスク紹介の動画なのですが、デザインや機能面が申し分ないだけでなく、コスパも高い製品ということで以前から気になっていたところ。
それが、中国のテック系企業 Keychron社の「K2」というメカニカルキーボード。日本からだと Amazonなどの通販サイトでの購入は不可能で、公式サイトを通して海外からの発送を待つ必要があるのがやや抵抗を感じるところではあるのですが、それを踏まえた上でも購入する価値はあるはず。
というわけで、気付いたら公式サイトの購入リンクをクリックしていました。
製品名 | K2 |
---|---|
キー数 | 84 |
フレームの素材 | プラスチック アルミニウム(底面はプラスチック) |
キーの素材 | ABS/PBT |
キースイッチ | 赤軸/茶軸/青軸 |
バックライト | ホワイト/RGB |
接続 | 有線、無線どちらにも対応 |
インターフェイス | USB Type-C |
対応OS | Windows/Android/Mac/iOS |
Bluetoothバージョン | 5,1 |
購入時の流れがすこし面倒なところに注意

海外のサイトとはいえ、購入するだけなら実はかなり簡単。フレームやバックライトの種類、そして打鍵感に影響するキーボードの肝とも言える「軸」を選択してカートに入れて、あとは必要事項を入力するだけ。
日本の通販サイトなどで入力する内容と同じなので迷うことはないはずだし、住所や氏名も日本語で入力すれば大丈夫。
個人的に少し面倒というか不安になった点として、発送方法についてメーカー本社の人から直接メールでやり取りをする必要があった点。
内容としては「通常の配送会社を利用すると別途料金がかかるんだけど、他の会社を利用しても良いか」というもの。僕は英語が苦手なので翻訳サイトを使って「コストがかかないのであれば、それで良いよ」といった内容の返信をして、トラブルなく製品が発送されました。
とはいってもかなり親切に対応してくれるので、基本的には問題なく購入できるはずです。
Keychron「K2」レビュー。実際に使った感想など

というわけで今回購入したのがこちら。Mac用のメカニカルキーボードといえば昨年あたりにクラウドファンディングで話題になった「Taptek」あたりが有名ですが、キー配列的にはこれとほぼ同じ。
Amazon などでよく見かける外付けキーボードだと Mac のUS配列とは異なる配列をしているため「いつまでも違和感を感じてタイピングに慣れない」といったこともあるのでですが、本製品は Windowsでも Macでも違和感なく使えるところが特徴。
3万円を超える高級キーボード HHKBの「Professional HYBRID Type-S」なんかもキー配列が特殊で慣れない人が多いと聞きますが、本製品は本当に違和感なく使うことができるため「自宅では K2 を使って、外出先では MacBook のキーボードを使う」といった場合でもストレスフリー。
- 配送料金を含めても1万円以下というコスパの良さ
- フレームの種類や軸を好みに合わせて選ぶことができる
- シンプルなデザインと、コンパクトなサイズ感
- Macでも違和感なく使えるキー配列
- Bluetooth接続でも有線接続でも使える
- USB Type-C 接続で充電できる
- 最大3台までのデバイスにストレスフリーで繋がる
- メカニカルキーボードとしてはタイピング時の音が静か
- 心地よい打鍵感と、バックライトの演出が所有欲を満たしてくれる
- 海外からの発送のため、届くまでに時間がかかる(3週間ほど)
- キーの材質的にタイピング時にやや指に引っかかる感じがある
- 耐久性は高級キーボードやゲーミングキーボードと比較するとやや不安
- 打鍵感はHHKBには及ばない(価格に差があるし、使う人の好みにもよるかもしれないけど)
- パームレストがないと手首に負担がかかりそう
詳しく紹介していきます。
配送料金を含めても1万円以下というコスパの良さ

いまから「K2」を購入して良かったところを紹介していくわけですが、まずは価格から。
本製品はメカニカルキーボードとして必要にして十分な機能を備えていながらも、最も安価なモデルだと配送料別で 69ドル(日本円にして7,000円ちょっと)というお値段。
配送料が約20ドルなので、合計しても1万円を切っています。為替レートによって若干の変動はあるでしょうが、僕が購入した当時は 9,500円くらいでした。
Bluetooth接続でかつ、MacのUS配列に最適化されているメカニカルキーボードは選択肢がそもそも少ないのですが、それがこの価格で購入できるとは...控えめに言ってもお得感しかありません。
フレームの種類や軸を好みに合わせて選ぶことができる

先ほど価格を紹介するときに「最も安価なモデルだと...」といった書きましたが、このキーボード、実は種類を選ぶことができます。
大きくわけると「フレーム、バックライト」と「軸」の 2つを選ぶことになるわけですが、僕は以下の構成で選択しました。
- VERSION:White Backlight
- SWITCH OPTION:Red Switch
RGBバックライトに関しては魅力を感じなかったため選択しなくて正解だったと思っているのですが、耐久性や使い心地を考慮してすこし価格が高くてもアルミニウムフレームと PBT素材のキーが選べるモデルを選べば良かったかなぁと後悔しているところです。
また、僕の場合はブログの執筆がメインの用途なのでキースイッチは「赤軸」を選択。キーが軽いので静音性に優れているだけでなく、疲れづらいという特徴があります。ただ、クリック感が抑えめなので打鍵感を楽しみたい人にはあんまりおすすめできないかも。
ちなみに、最も価格が高くなる構成を選んでも 99ドルなので、日本円にすると送料込みでも1万2千円ほど。
シンプルなデザインと、コンパクトなサイズ感



個人的にこのキーボードの気に入っているところのひとつがシンプルなデザイン。基本的には薄いグレーと濃いグレーのキーで構成されているのでシンプル。ワンポイントでオレンジのキーというかわいらしさも兼ね備えています。

デスクの上に置いていてもなんとなく映えてくれます。
また、デスクの上はできる限りすっきりさせたい僕としてはコンパクトなサイズ感も気に入っています。13インチ MacBook の横幅とほぼ同じなので、カフェとかにも持っていけそう(そんな人いないと思うけど)。
Windowsはもちろん、Macでも違和感なく使えるキー配列

HHKB などの高級キーボードを検討している人や試したことがある人なら理解できるはず。Mac の US配列に慣れていると一般的なキーボードの配置だと違和感を感じてしまうんですよね。

特に HHKB は最終的に慣れることができずに手放してしまう人も多いように感じますが、このキーボードは配列がほぼ同じなので違和感を感じることなく移行することができると思います。
もちろん、Windows でも違和感なく使えます(交換用のキーが付属しているし、切り替えはボタンをスライドさせるだけなので簡単)。
Bluetooth接続でも有線接続でも使える

遅延が気になる人は有線接続で使いたい人もいるでしょうが、僕はデスクの上をできる限りすっきりさせたい人なので、Bluetooth 接続ができないと困ります。
このキーボードだけのメリットとは言えないので詳しくは触れませんが、使う人によって選択できるのは嬉しいですね。
USB Type-C ケーブル1本で接続・充電できる


先ほど有線接続でも使えると紹介しましたが、このキーボードは乾電池で動くタイプではないのでときどき充電する必要があります。
最近のガジェットはもはや当たり前となってきていますが、本製品も例に漏れず USB Type-C ケーブル 1本で充電・接続可能。
スマホや PC 、イヤホンといったガジェットモノすべてのケーブルが統一できるとかなり便利になるので、地味だけど嬉しいポイント。
最大3台までのデバイスにストレスフリーで繋がる

これは必要がないという人が多い機能になるかもしれませんが、このキーボードは最大3台までのデバイスに Bluetooth で接続できます。
切り替えも「fn」キーと「1」から「3」キーを押すだけなので直感的でかつスムーズ。僕の場合は頻度としては多くありませんが、Mac と iPad で切り替えて使っています(「Sidecar」でサブディスプレイ的に使うという方法もあるけど、バッテリーの消費が激しく、かつ接続が不安定なときがあるので)。
メカニカルキーボードとしてはタイピング時の音が静か

キースイッチに「赤軸」を選んだことも影響しているかもしれませんが、メカニカルキーボードとしてはタイピングの音が静かなところも嬉しい。
先日 Razer のゲーミングキーボード「Huntsman TE」を試しに使う機会があったのですが、本製品の方が明らかに静か。
このあたりは好みの問題もあるかもしれませんが、個人的には自宅で作業をしていても妻が同じ部屋で動画をみていることもあるので比較的タイピングが静かなキーボードの方が好みです。
心地よい打鍵感と、バックライトの演出が所有欲を満たしてくれる



僕は 2017年モデルの MacBook Pro を使っているのですが、バタフライキーボードの打鍵感はあまり好きではありません。キーストロークが浅いので速くタイピングできるというメリットはあるものの、パチパチと弾くようにタイピングするので人によっては煩いと感じてしまうだろうし、指が疲れます。
その点「K2」はしっかりとキーストロークが確保されていてミスタイプも少なく、また軽いので腕や指の疲労感も少なくなりました。
また「White Backlight」を選んだのも個人的に正解だったと思っていて、控えめだけどおしゃれにキーが光ってくれるので所有欲が満たされます(ボタンで光り方を切り替えることができます)。
海外からの発送のため、届くまでに時間がかかる(3週間ほど)
良いところばかりを紹介するのはレビューにならないので、ここからは悪いところもご紹介。
記事の冒頭でもすこし触れましたが、このキーボードは海外からの発送になるため購入してから届くまでにしばらく時間がかかります。


僕の場合は注文してから 3週間くらいかかったので「すぐに使いたい」という人にはデメリットになるかなと。
キーの材質的にタイピング時にやや指に引っかかる感じがある

人によって好みが分かれる部分かもしれませんが、デフォルトの構成だとキーの材質が悪く言えば安っぽいというか、すこし指に引っかかる感じがします。
いままで使ったことがある「HHKB」や「Huntsuman TE」といったキーボードはマットな質感になっており感じたことはなかったことなので、個人的にはマイナスポイント。
キーのカラーが変わってしまうのですが、価格が高いモデルを選べば PBT(HHKBのキーボードにも使われているプラスチック素材)のキーになるので、そちらだと印象が変わってくるかもしれません(後からでも別売りで購入可能)。
耐久性は高級キーボードやゲーミングキーボードと比較するとやや不安

耐久性に関しては高級キーボードやゲーミングキーボードと比較するとやや不安な感じがします。
まだ使い始めて 1ヶ月弱なので詳しくは紹介できませんが、キーを押した感じやフレームの質感など、安っぽさは感じませんが、耐久性はそれほど高くなさそうな印象。
HHKB とか Razer のゲーミングキーボードって持ったときに明らかに耐久性が高そうな感じがするんですよね(価格差があるので比較するのはかわいそうな気もする)。
購入時にアルミフレームのモデルを選択することもできるので、そちらを選んでいればまた印象が変わったかも......。
打鍵感はHHKBには及ばない(価格に差があるし、使う人の好みにもよるかもしれないけど)

使う人の好みによるところもあるかもしれませんが、打鍵感は HHKB などの高級キーボードには及びません。
先に HHKB の打鍵感を知ってしまったのが個人的に悔やまれるところで、あの「スコスコ」と心地の良い打鍵感は本当に忘れられないレベル。
とはいっても、価格差が倍以上あるので比べること自体が酷というもの。キー配列やコスパを考慮すれば「K2」の方が圧倒的に一般向けなのは間違いありません。
HHKB についてはメーカーさんから数ヶ月間お借りして使ってみた感想を記事にしているので、気になる人は読んでみてください。
パームレストがないと手首に負担がかかる
最後に、他のブロガーの方たちの記事でもよく見かけるのがこれ。



このキーボードは3段階、高さの調節ができるのですが、一番低い(デフォルトの状態)で使ってもキーボードの接地面からキートップまでの高さが一般的なキーボードよりも高いので手首に負担がかかります。



今のところはパームレストなしで使用していてそれほど苦にも感じていませんが、もし耐えれそうになければ Amazon とかで探してみようかと思っています。
買うなら安くて手首の位置の自由度が高そうなこれかな。
keychron「K2」についてのまとめ

というわけで Keychron社のメカニカルキーボード「K2」について紹介してみました。
打鍵感や全体的な質感は高級キーボードには及ばないし、パームレストがないと手首に負担がかかりそうだというところは気になるものの、メカニカルキーボードとしてトータルで見れば隙がない完成度の高い製品。
MacでもWindowsでも違和感なく使えるし、何より1万円以下で買えるというコスパの良さも魅力的。購入すればクーポンがもらえるようで、以下公式サイトでクーポンコード「FRIEND-T5D4VPQ」と入力すれば10%OFFで買えます。
このキーボードが気になるという人はぜひ、公式サイトを覗いてみてください。