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Pixel 3 、新型発表前だけどまだまだ使えそう ーー
先日『新型発表前に敢えて。Google「Pixel3」を買ったはなし』という記事で紹介したとおり、 Pixel 3 を買いました。これまでずっと iPhone を使ってきて iOS の操作感に慣れてしまっていたのですが、ブログのネタ的にも面白そうだと思ったので Android デビュー。
スペック的には iPhone XS とそれほど変わらないのですが、僕にとっては初めての Android スマートフォン。操作に慣れずにレビュー記事を書くのをためらっていたのですが、ようやく慣れてきました。
使い始めは「ちょっと使いづらいかも」なんて感じていたのですが、いまとなっては快適に使えています。10月15日には後継機である『Pixel 4』の発表も控えていますし、この辺りで記事にして紹介しておこうかと。
iPhone ほどではないものの、大手メディアやガジェットブロガーのレビュー記事は探せばたくさん出てくるので、どちらかというと使用感にフォーカスを当てて、Pixel 4 に期待したいことなんかも紹介したいと思っています。
Google「Pixel 3」の外観をフォトレビュー

こちらが今回紹介する Google『Pixel 3』。増税前であったことも手伝って、Amazon で新品未使用のものを 51,200 円で購入しました。
色はクリアリーホワイトを選択(なぜかブラックよりも安かった)。背面はガラスが透けている iPhone XS と比較するとマットな印象で、個人的にはこちらのデザイン方が好み。あと、クリアリーホワイトという名前にしては若干青みがかった白。

前面はノッチなし、ベゼルありのデザイン。流行りの狭額縁デザインではないのですが、側面のベゼルは狭いので動画を視聴しているときなんかは画面が広く見えます。


側面はシンプルに、電源ボタンと音量の上げ下げを操作するボタンのみ。クリアリーホワイトは電源ボタンが淡いグリーンで、ワンポイントのアクセントに(個人的には白でもよかった)。

背面はエッチング加工を施したアルミ素材とガラス素材。下側は陶器っぽい見た目で、さらさらとしていて指紋も気になりません(欲を言えば背面はすべて下側のデザインで統一してほしかったかも)。

カメラ部分が少し出っ張っている点も残念。IPhone も出っ張っているのでマイナスポイントにはなりませんが、カメラ性能を少し落としてでも背面はフラットの方が(見ため的にも置いたときの安定感的にも)良い気がするのは僕だけでしょうか。

本体下部は充電用の端子と、SIM カードスロット。 iPhone とは違って素直に USB Type-C 端子を搭載している点には好印象。
一応、スペックも下記に書いておくので気になる人は覗いてみてください。
OS | Android 9 Pie |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 845 2.5 GHz + 1.6 GHz、64 ビット オクタコア |
ディスプレイ | 5.5 インチ FHD+ フレキシブル OLED |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB 128GB |
アウトカメラ | 1.22 メガピクセル |
インカメラ | 8 メガピクセル |
ポート | USB Type-C 3.1 Gen1 |
バッテリー | 2915mAh |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 68.2 × 145.6 ×7.9 mm |
重さ | 148g |
その他 | 防水防塵、Felica、NFC |
Google「Pixel 3」を使ってみて、iPhone と比較して買って良かったところ

僕が初めて iPhone を買ったのは、たしか社会人になってすぐの頃だったかと。当時は au で携帯を契約していて、ガラケーから iPhone 4S に買い替え。当時は Android の完成度が低く、 僕にとって初めての iPhone はデザインの美しさや直感的に操作できるところなど、触れる度にワクワクしていたことを思い出します。
それから概ね2年おきに買い替えて、直近では iPhone XS を使っていました。新型となる iPhone 11 、iPhone 11 Pro が9月に発表されたことも記憶に新しいところですが、発表内容を見て少し残念に感じたのも事実。
新しいチップやカメラ機能の進化など、ユーザーにとってありがたい発表もあったのですが、僕にとってはワクワクする内容ではありませんでした。未だに Lightning 端子を搭載しているところも MacBook をメインマシンとして使っているユーザーにとっては不便でしかないですし。
というわけで Pixel 3 を買ったわけですが、僕にとっては初めての Android スマートフォン。iPhone (というか iOS)との比較も併せて買って良かったところを紹介していきます。
スペックを妥協することなく、かなり安く購入できた

最近発売された iPhone のフラッグシップモデルである iPhone 11 Pro と比較するとやはり、スペック面で劣っているところはあります(バッテリー容量やチップ、トリプルレンズを搭載している点など)。
とはいえ、両者を比較しているレビュー記事などを読んでいると撮影できる写真は Pixel 3 の方が優秀な気がしますし、メモリも同じ 4GB でかつ有機EL ディスプレイを搭載している点など、まだまだ現役で使えるスペックでもあります。
iPhone と比較するとリセールバリューが低いというデメリットは考慮せざるを得ませんが、それでも半額近い値段で購入することができたというのは大きなメリットと言えるはず。
単純にスペックが高い製品を求めるのであれば Samsung の『Galaxy Note 10』だと 8GB のメモリを搭載しているなど、上を見上げればキリがない気もしますが、今月発表される Pixel 4 のスペックも楽しみにしておきたいところ。
顔認証ではなく、指紋認証。精度が高く意外と快適

Pixel 3 は顔認証ではなく、指紋認証。これまで iPhone で Face ID に慣れていた身としては「使いづらくなるのでは?」と心配していた部分もあったのですが、意外と快適です。
iPhone の Face ID も以前と比較すると精度が高くなりましたが、たまに認証してくれないときもありました。その点、Pixel 3 に搭載されている指紋センサーはかなり精度が高く認証できないことはほとんどありません。

Pixel 4 では顔認証やジェスチャー機能(日本では未対応の可能性もある)に対応する予定なので、Face ID との精度の違いなどにも注目しておきたいところですね。
持ちやすく、ちょうど良いサイズ感

iPhone のラインナップで最も小さな iPhone 11 Pro のディスプレイサイズは 5.8インチですが、Pixel 3 はさらに小さく、5.5インチ。実際に店頭に行って比較するとたしかにやや小さいですが、側面のベゼルが狭いのでそれほど気になりません。
Pixel 3 を始め Androidスマートフォンは iPhone と比較して対応しているアクセサリーが少なく(デメリットのところで後述します)、 僕は裸で使用しています。これが意外とメリットにもなって、コンパクトでちょうど良いサイズ感。
背面がさらさらとしていて落下が怖いというのはありますがケース装着時の iPhone よりもコンパクトでかつ軽いので、ズボンの後ろポケットに忍ばせておいても気になりません。
コンビニで何かを買うときなんかにはサッと取り出して決済することができるし、僕は今後も裸で使っていきたいと思っています。
やっぱり便利。USB Type-C 端子を搭載

多くの Android スマートフォンが搭載しているため Pixel 3 だけのメリットではないのですけれど、iPhone と比較したときにこれを挙げないわけにはいかないので。
Pixel 3 は USB Type-C で充電することができます。iPhone は未だに Lightning 端子を搭載しているため、これは僕としては大きなメリット。
- カメラやワイヤレスイヤホン:micro USB
- MacBook Pro:USB-C
僕が普段持ち歩くガジェット類の端子はこんな感じ。「micro USB、USB Type-C のガジェット両方を充電できるAUKEYの充電器」を持ち歩けば充電器は1つでいいとしても、iPhone を持ち歩くとこれに1本追加で、 Lightning ケーブルが必要となります。Pixel 3 ならこれが不要になるというのは個人的にかなり大きいです。
金銭的な余裕があればワイヤレスイヤホンやカメラも USB Type-C で充電できるモノを購入したいところですが、今のところはこれで我慢。ワイヤレスイヤホンも沼が深いのですが、個人的に気になっているのは日本製のこいつ。
Android も結構使える。カスタマイズの自由度が高く、ガジェット好きの心をくすぐる

iPhone と比較すると Android は細かい作り込みが若干甘いというかユーザーにとって不親切だと感じるところも少なくはないのですが、少しずつ進化をしてきて、ほぼ差がないところまできている気がします。
音声認識はなんか iOS のそれを圧倒していますし、挙動の違和感やアプリの細かい仕様も慣れれば大したことはありません。さらにホーム画面やジェスチャー操作のカスタマイズなど、なんといっても自由度が高いところは個人的には嬉しいポイント。
有料のアプリにはなりますが、Nova Launcher というアプリを使えばホーム画面をほぼ iPhone と変わりないようにすることができるし、もう少し慣れればもっとカスタマイズすることもできそうな感じ。
iPhone は誰でも直感的に使えるというメリットがありますが、Android は玄人好みというか、自分好みにカスタマイズできるのが嬉しいところで、ガジェット好きとしては使っていて心くすぐられるところです。
余談ですが、Android(というか Google )の音声認識は本当にすごくて、iPhone を使っていた頃には全く使う気になれなかった音声アシスタントを使う機会が増えました。
AI を使ったカメラ性能は圧倒的。パッと撮影するだけでも美しい写真が取れる
Pixel 3 には、「Visual Core」というカメラ専用のAIチップが搭載されています。これがまた素晴らしい技術で、素人でも本当に良い写真が撮れます。僕があれこれ言うよりも、実際に見て頂いた方が理解して頂ける気がするので、どうぞ。

これはカフェに行ったときにポートレートモードで撮って VSCO というアプリで加工したもの。iPhone で撮影するとコップの縁やストローまでボケてしまい、違和感のある写真になってしまうのですが Pixel 3 で撮ると綺麗にボケていると思います。
この記事に掲載するのは難しいのですが、外で妻の写真をポートレートモードで撮ってみても髪の毛などが不自然にボケることなく、綺麗に撮影することができました。



続いて風景写真。ボケに頼らずとも、綺麗に撮ることができます。撮影した一瞬の間、元の画像から AI で処理された綺麗な画像になるのですが、これがまた快感で病みつきになります。


室内で撮影してもこんな感じで綺麗に撮影することができるのは嬉しい。
Apple も含め最新のスマホメーカーはカメラ性能を重視しており、カメラのレンズや写真を処理するチップで綺麗な写真が撮れるよう努力しているところだと思いますが、Google がいままで培ってきた AI の技術を応用しているのは、ある意味「正解」だと言えるでしょう。
「もうコンデジいらないじゃん」みたいな記事がネットにたくさん出てきますが、僕自身はそう思ってはいません。撮影者の腕や使うレンズによるのかもしれませんが、やっぱりカメラにしか撮れない写真もありますから。
「日々生活しているときの何気ない瞬間を誰でも簡単に、そして綺麗に残せる」という点では、スマホのカメラ性能が進化することの最大の魅力であり未来の姿だと。僕は Pixel 3 を手にして、改めてこのように感じています。
今回のレビュー記事では機会がなく夜景を撮影できていないので、撮影でき次第追記していくつもり。
Google「Pixel 3」を使ってみて、iPhone と比較して買って残念だったところ
つらつらと Pixel 3 を買ってよかったところを紹介してきてすでに4,000字を超えてしまいました。ここからは買って残念だったところも紹介していきます。
iPhone と比較するとアクセサリーが圧倒的に少ない

iPhone のアクセサリーの豊富さに慣れてしまっていた身として、気になるのがこれ。Android スマートフォンは全体的にアクセサリー類が少ないというデメリットがあります。
保護フィルムは限られたものしか選べないしケースもおしゃれなものがほぼないので、僕の場合は保護フィルムのみ購入しケースは購入せずに裸で使うことに。
結果的に僕の場合はコンパクトで軽いので快適に使えていて全く支障ないのですが(というか背面に指紋認証があるおかげでケースを使うとダサいと感じるのもある)、やはり個性を出せるアクセサリーが豊富な点は羨ましいなぁと。
Android はカスタマイズの自由度が高い反面、アプリの挙動や操作感など、細かいところは気になる

メリットとの裏返しになってしまうし、Pixel に限ったはなしではないのですが、Android はカスタマイズの自由度が高い反面、アプリの挙動や操作感など、細かいところで気になる点も。
例を挙げると、ブラウザ上での動画の視聴とか。iPhone だとコマ送りや早送りができるのが当たり前ですが、Android だとできません。一時停止などは問題なくできるのですが、これができないのは何気に不便。
挙動や操作感なども iPhone と比較するとややもっさりしているし、スムーズではない時があります。一部のアプリに対しての僕個人の感想であって全体的にはサクサク動くし、メジャーなアプリは iPhone と操作感は変わらないのですが、比較するとやっぱり気になる点かなぁと。
Mac との連携について。工夫すれば今のところは支障なし

iPhone から Android に移行するときに、Mac ユーザーとしてはこの問題に触れないわけにもいかないので。
iPhone から Android に移行してしまうと、いままで当たり前のように行えていた AirDrop が使えない、純正のメモアプリが使えないといった不便さがあります。とはいっても、僕は今のところ以下の方法で対処できています。
- AirDrop :写真や書類はGoogleドライブ(バックアップと同期)で同期する
- メモアプリ:Google Keep を使用する
まだ試行錯誤中ではありますが、僕の場合は概ね以上の方法で解決することができています。
写真だけなら Googleフォトを使っても良いのですが、ブログの素材として写真を使ったりする場合にはファイルとして扱えた方が管理がしやすいので「バックアップと同期」を使用。AirDrop だとネット環境がないところでも使えるので全く同じ使い勝手とはなりませんが、僕の場合はこれで十分。
メモについては Google Keep を使用。Pixel と PC 間の同期もスムーズだし(ブラウザに Chrome を使っていると快適)、これに関しては今までと使い勝手は変わりません。
iPhone と比較すると、バッテリーの持ちが悪い? Android の仕様とか設定を詰めれば変わるかも

僕は少し前まで iPhone XS を使っていましたが、 Pixel 3 に変えてから明らかにバッテリーの減りが速く感じます。
iPhone XS | 2658mAh |
Pixel 3 | 2915mAh |
仕様上バッテリーは Pixel 3 の方が大容量であるため iPhone と比較すると バッテリーが持ちそうですが、体感として明らかにバッテリーの減りが速いんですよね。iPhone XS では時に気を使わずに丸1日持っていたのですが、Pixel 3 では夕方には不安になってきます。
おそらく Android の仕様だと思うですが、 OS をアップデートしたり設定を変更することで若干改善してきたので設定を詰めればもう少し改善しそう。とはいえ1日持たないのはやはり辛いので、モバイルバッテリーの購入を検討中です。
Google「Pixel 3」についてのまとめ。Pixel 4 にも期待したいけど、良い端末なのは間違いない

こんな感じで Google のスマートフォン「Pixel 3」を紹介してみました。個人的には久しぶりに使っていて楽しいガジェットに出会った気がしています。
OS の仕様上クセはあるもののそこがまたかわいいというか、使っていて毎日発見が。iPhone はすでに完成しているというか、(Apple もたぶん意識してやっているのだろうけど)良くも悪くも隙がないデバイスになってしまいました。僕も親とか機械に詳しくない友人にすすめるならたぶん iPhone を選ぶはず。
それはそれでユーザーとしてはありがたいことだし、僕自身も「iPhone やっぱり最高!」とか言って来年には最新の iPhone を買ってレビューしているのかもしれません。でもいまはとにかく Pixel を毎日触るのが楽しいし、撮れる写真も綺麗でお気に入りの端末に。
15日に発表される Pixel 4 はさらに進化しているはずなので期待したいところですが、Pixel 3 は今なら Amazon で 5万円程度で購入可能。1年間毎日缶コーヒーを買うくらいの値段でこの端末が手に入るのは、実質無料。
実際に使ってみても使い勝手の良い端末であることは間違いないので、気になる人はぜひチェックしてみましょう。