本日は当ブログ「むぎろぐ」をお読み頂きありがとうございます。
どうも、むぎ(@mugiblog)です。
外出先で音楽を聴くときに使うイヤホンはやはり、ワイヤレスの製品が便利です。音質を求めるのであれば有線の製品を選ぶべきなのでしょうが、邪魔なものがないほうが目の前のやるべきことに集中できるに決まっていますから。
これまでにいくつかのワイヤレスイヤホンを試してきて、どれも価格を考慮すれば素晴らしい製品だったのですけれど「作り手のこだわりを感じる、味のある製品がないかなぁ」と少し物足りなさを感じていました。
Amazon でずっとほしいものリストに入れていて、買おうと決めたときにはいつも在庫切れ。発売からしばらく経って、ようやく手に入れることができました。
このイヤホン、かなり人気の製品で評価も高いため"隙のない素晴らしい製品"だと思ってしまうかもしれませんが、実はかなり癖があります。音質は圧倒的に良いのですが、接続性や充電周りでやや不満点があるのも事実。
当ブログはレビューブログですから、悪いところは悪いとしっかりと伝えていけたらと思っています。
この記事は「ガジェ獣 Advent Calendar 2019」の投稿記事になります。初めての参加になりますが、こういう企画に参加するのも年末感があって楽しいですね。来たれ、ガジェ獣!
AVIOT「TE-BD21f」を買いました

というわけでこの度購入したのが、AVIOTという日本のメーカー「TE-BD21f」という製品。
凛として時雨のドラマー、ピエール中野さんがチューニングに携わっているコラボモデルと相まって発売当初からずっと在庫不足が続いている人気の完全ワイヤレスイヤホンです。
音質や接続性、使った感想などのレビューはもうしばらく使ってみて書こうと思っているので、この記事では購入を決めた理由やちょっと触った感想なんかを紹介していけたらなと。
AVIOT「TE-BD21f」を買った理由
- 音質の評価が高いから
- 日本製でこだわりのあるデザインだから
- ノイズキャンセリングは僕には必要ないから
- この質の高さでも、安価な値段で買えるから
購入を決めた理由は以上です。ひとつずつ、紹介していきます。
音質の評価が高いから


イヤホンを選ぶ上でまず第一に考えたいのが、音質です。イヤホンにはドライバーと呼ばれる、音を発生させる機構が搭載されているのですが、通常のイヤホンには1つしか搭載されいていないこのドライバーが、TE-BD21f には3つ搭載されています。
「TE-BD21f」は、メインの音を決めるダイナミックドライバーと呼ばれる機構の直径は9mmと比較的大きなものを採用していますし、中音域や高音域の音を決める BA(バランスドアーマチャー)ドライバーはデュアルのものを採用しています。
要するに、低音が鳴り響くようなノリの良い音楽からクラシックのような繊細な音楽まで、幅広いジャンルの音楽に対応できるということ。
手元に届いてすぐに同じ音楽を同じデバイス(コーデックももちろん同じ)から再生してみたのですが、その差にびっくりしてしまいました。
複数の楽器が鳴っているクラシックのような音楽だとその差は明らかで、ひとつひとつの音がはっきりと聴こえるのはもちろん、音の遠近が分かるようになったり、今まで使っていたイヤホンでは聴こえなかった音が聴こえてきたりと、音に立体感を感じることができるように。
僕は本を読む時には雨音のプレイリストを Spotify で聴いているのですがこういった音楽(音?)だと音の立体感の違いを感じやすくて面白いです。



TE-BD21f 専用に開発されたイヤーピース「SpinFit」が付属しているのも嬉しいところ。
別売りで評価の高い「Comply」というシリコン製のイヤーピースも試してみました。確かに遮音性は向上しますが、個人的には音はそれほど変わらず「SpinFit」で十分かなぁという印象(逆を言えば「SpinFit」の出来が良いのかもしれません)。
エイジングもまだ済んでいないので、もうしばらく使ってみて詳しいレビュー記事を執筆する予定です。
日本製でこだわりのある、カッコいい、無骨なデザイン

毎日使うものですから、素敵なデザインのモノを選びたい。そうした意味で、このイヤホンは本当に素晴らしいなぁと。

色はシルバーとバイオレットも選べますが、僕はブラックを選びました。これがまた正解で、ケースはブラックにシルバーのアクセントが入って無骨なデザイン。


スライドさせて開くデザインです。ギミックはカッコいいのですが、すこしイヤホン本体が取り出しづらい。


イヤホン本体。横に長く若干耳から飛び出るのですが、僕はそこまで気になりません。
ノイズキャンセリングは僕には必要ない

SONY の「WF1000XM3」や Apple の「 Air Pods Pro」に搭載されているノイズキャンセリング機能ですが、このイヤホンには搭載されていません。
飛行機や満員電車に乗る機会が多い人には需要のある機能なのでしょうが、個人的には必要ないかなぁと。「逆位相をぶつけて音を消す」という仕組み上音質も音源よりは悪くなるイメージがあるし、耳が疲れやすいという意見もあるし。
2機種と聴き比べているわけではないのでここでの比較はしませんが、このイヤホンの音質が良いのは間違いないと思っています(そもそも価格帯が全然違うというのもありますが)。
これだけ質の高いイヤホンが、安価な値段で買えるから

3万円近くする高級イヤホンにも劣らない質の高いイヤホンが、1万5千円ほどで購入できてしまうのはやはり魅力的です。
需要に対して生産が追いついていないのか、在庫不足が続いていますが、それだけ人気の製品だという証拠でもありますね。
初期不良品だったようで、ケース本体が USB-C ケーブルを介して充電できない。サポートに連絡して対応したが、おそらく仕様

約1ヶ月待ってようやく届いた製品だったのですが、どうやら初期不良品を引いてしまったようです。
あらかじめケース本体に残っていたバッテリーでイヤホン本体が充電されていたため、音を聴くことはできたのですが、肝心のケース本体が充電できないという事態に。
付属のケーブルはもちろん、手持ちの他のケーブルや充電器、そしてモバイルバッテリーでの充電も試してみたのですが、充電していることを確認できるランプは点灯せず。
AVIOTの場合は以下のリンクから必要事項を入力するか、もしくは電話での対応も受け付けている様子。
電話番号:050-2018-3909(土日祝日を除く 10:00〜13:00, 14:00~17:00)
メールで症状を伝えても何度かやりとりがあるように予想されたので、僕は電話で伝えることに。「製品を確認したいので取り敢えず送ってくれ」と言われたので指示に従いました。
メーカーの名誉のために事細かく紹介することはできませんが、対応は正直不満だらけでした。
以下に簡単にやり取りの内容を載せておきます。
製品を送って数日後、検証結果がメールで届きます。結果は「異常なし」と。
新品で購入して届いたばかりの製品を開封していきなり充電ができなかったものを「異常なし」と言われても納得ができなかったので「しっかりと検証を行ってほしいこと」「できれば新品と交換してほしいこと」を伝えました。
数日後、再検証の結果が届きました。
「充電には問題がないが、イヤホンのフィルターに問題があったので新品を返送します」と。「前回の検証の際に気付かなかったのかな?イヤホン本体の検証も行ったと記載されていたのに、どこをどう検証したのか。また、検証の意味はあったのか」などと考えるとかなり不安になりましたが、すでに発送したとのことだったので(これもどうかと思う)、ただ受け入れるしかありませんでした。
届いてしばらく使っていて気づいたことですが、このケース本体、どうやら充電時の電圧が高いと充電できない仕様になっているようです。新しく届いた製品でも僕の手持ちの急速充電に対応した充電器やモバイルバッテリーでは充電できず、かろうじて充電できたのが USB-Aで出力する充電器で付属のケーブル(USB-A to Type Cのもの)を介した場合のみ(デバイス毎に送る電圧のコントロールに信頼感のある Anker 製品でも USB-C ケーブルを介した充電はできませんでした)。
正直、これだと USB-C 端子を採用している意味がないなぁと。フォローさせていただいているブロガーさんに確認してみたところ同様の症状が出ている様子なのでこれは製品上の仕様でしょう。
Amazon のレビューや Twitter の評判でも同様の症状が多発していたり、サポートに不満があるという意見を多く見かけました。
今回購入した「TE-BD21f」というイヤホン自体の完成度は高く、素晴らしい製品なのは間違いないだけに、今回の対応には正直がっかりしましたし、残念でなりません。
AVIOT「TE-BD21f」色々あったけど、これからよろしく

初期不良品を引いてしまい、ネガティブな内容になってしまいましたが「TE-BD21f 買ったよ」という趣旨の記事を書いてみました。この記事はあくまでも購入報告的な内容なので、詳しいレビューはもうしばらく使ってみて書く予定です。
音質は本当に素晴らしく、僕個人としては手放す理由もないので今度も使い続けていく予定ですが、充電周りやサポート体制に難があるのも事実なので、万人におすすめできるものではないと、僕は思います。

ガジェットに詳しくない身近な人に「おすすめのイヤホンは?」と聞かれたら、僕は迷わず Apple の AirPods Pro を推します。接続性やサポート、ノイズキャンセリングの性能や使い勝手すべてを考慮すると総合的にみて「TE-BD21f」よりも素晴らしい製品なのは明らかですから。