本日は当ブログ「むぎろぐ」をお読み頂きありがとうございます。
どうも、むぎ(@mugiblog)です。
普段持ち運ぶものはできることなら、無駄なものを削ぎ落としたシンプルなデザインのものがいいと、僕は思います。どこに持ち運んでも違和感を感じない。そんなものに、僕は魅力を感じます。
そんな僕は作業をするときに必ずイヤホンを耳に装着して、お気に入りの音楽を流すようにしているのですが、作業をする場所は自宅であったりカフェであったりと様々。
となればやはり、イヤホンだってシンプルなデザインのものがいい。そんな僕のもとに、値段もお手頃でシンプルなデザイン、かつ十分な機能を備えたイヤホンがやってきました。
[alert title="注意"]
当記事は発売当初の製品のレビュー記事であり、現在発売されている最新の製品は防水性能が上がっていたりと、若干異なる点があるかと思います。とはいえ、大まかな使用感などは変わりないはずですので、購入前の参考にしていただけるとありがたいです。
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[note title="Amazonで購入する"]
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Taotronicsの完全ワイヤレスイヤホン『TT-BH053(SoundLiberty 53)』レビュー
手頃な価格で質の高いイヤホンを販売している Tatronics から、令和元年最初の大型連休を前に新製品が発売されました。
それが『TT-BH053』。5,000円以下という価格で購入できるのにもかかわらず、自動ペアリングやタッチコントロールなど、完全ワイヤレスイヤホンとして必要にして十分な機能をそなえた製品です。
この製品のライバルとなりそうなのは Anker の『Liverty Air』ですが、機能的にはそれほど変わらない『TT-BH053』の方が3,000円近く安くなっています。
[note title="『TT-BH053』のスペック"]
- Bluetooth Version:Bluetooth 5.0
- チップセット:Realtek 8763BFR
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 接続範囲:10m
- イヤホンバッテリー容量:45mAh
- 充電時間:2.5時間
- イヤホン単体連続再生可能時間:約6時間
- ケース併用での使用可能時間:約40時間
- 防水等級:IPX5
- ドライバー:6mm ダイナミック型ドライバー
- 本体サイズ:8.2 x 3.9 x 2.8 cm
- 重さ:2.2g(片耳)
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ケース本体|プラスチック製で楕円形。手に馴染んでポケットに収まるサイズ感は魅力的
ケース本体はプラスチック製でシンプル。人によってはややチープな印象を受けるかもしれません。
おしゃれなレザー調のケースが目を引く『Duo Free』と比較するとこんな感じ。
正方形と楕円形のケースなのですが、楕円形の方がポケットに入れて持ち運ぶ分には良いような気がします。わずかな違いですが、手に馴染む形状なので軽く感じるというのもあるかもしれません。
ケース本体が軽すぎるため若干開け締めにコツがいりますが、慣れれば問題ありません。
イヤホン本体|片耳2.2gという衝撃的な軽さ。縦に伸びた形状は装着感も悪くない
イヤホン本体は片耳2.2g。一般的な完全ワイヤレスイヤホンの重さとそれほど変わらない『Duo Free』でも5.5gだったので、この製品の軽さは衝撃的です。
完全ワイヤレスイヤホンといえば、イヤホン本体は丸っこい形状のものが一般的だと思いますが、この製品は AirPods のような縦に伸びた棒のような形状になっています。
最初は「なんで伸びてるの?」なんて思っていたのですが、実はこの形状が装着感の向上につながっているようです。
耳に装着したときに絶妙な位置に縦に伸びた棒が支えとなってくれるおかげで、少々首を振ったくらいでは外れる気がしません。耳の形は人それぞれなので個人差はあるかもしれませんが、丸型のイヤホンと比較してもこの形状の方が装着感は良いように感じます。
ちなみにこのイヤホン、 IPX5 の防水機能を備えているため、ランニングで少し汗をかいたくらいでは壊れない仕様となっているのも嬉しいポイントです。
気になる音質や操作感はどう?1週間程度『TTBH-053(SoundLiberty 53)』を使ってみた感想など
デザインを中心に、さらりとこのイヤホンの特徴を紹介してきましたが、ここからは1週間程度使ってみた感想を紹介しておこうかと思います。
ペアリングや接続は全く問題なし。右側のみで聴くことはできない点に注意
もはや完全ワイヤレスイヤホンとしては常識となっている自動ペアリング機能ですが、この製品にももちろん搭載。ケースを開いて、イヤホンを取り出せばすでにペアリングが完了しています。
初回の接続もかなりスムーズでしたし、ペアリングや接続に関しては全く問題ありません。
ただ、左耳に装着するイヤホンが親機のような役割を担っているため、左側を取り出した状態でないとペアリングされません。つまり、「右側に装着するイヤホンだけをケースから取り出して音楽を聴く」といった使い方はできないので、その点は注意が必要です。
この点に関しては『Liverty Air』も同じような仕様になっているので「このイヤホンが特別不便」というわけではないのでご安心を。
もう少し高価なイヤホンになるとケースを開くだけでペアリングが完了して、どちらのイヤホンを先に取り出しても再生できるので便利なのですが、5,000円以下という価格を考えればこれで十分です。
Realtek社製のチップセットを採用。単体で最大6時間の連続再生が可能
このイヤホンは世界的なコンピューター機器メーカー『Realtek』社製のチップを採用しています。このチップにより Bluetooth 5.0 に対応し、再生時の音飛びや遅延などを最小限に抑えてくれるのに一役買っています。
さらに消費電力の低減にも優れており、イヤホン単体で約6時間の連続再生が可能な点も見逃せません。以前紹介したイヤホンが3時間程度しか持たなかったので単純に倍。
ケース本体も併用すれば最大40時間の再生が可能なので、長時間の作業だけでなく Youtube や Amazonプライムビデオなどの動画コンテンツも充電を気にすることなく楽しめるのはかなり嬉しいポイントですね。
AACコーデックに対応。価格を考えれば音質は申し分なし
「聴くための」イヤホンですから、音質はやはり気になるところです。このイヤホンは AAC コーデックという、iPhone などで圧縮率の少ない高い音質を再生できる規格を採用しています。
この価格帯で AAC コーデックを採用している完全ワイヤレスイヤホンはそれほど多くはないので、その点でもかなりコスパの高い製品だと言えます(とはいえ、素人の耳では SBC コーデックのみ対応の製品と比較するとちょっと音質良くなったかなぁくらいの恩恵しか感じることはできない)。
僕は音楽に関しては素人ですが、音質はクリアでフラットといった感じ。音の広がりがあって厚みもあり、ボーカルの音もしっかりと聴き取ることができます。
ちなみにこの音質については、この製品を購入した人に意見を聞いてみたので参考までに御覧ください。
特によく聞くジャンルであるクラシックを中心に再生しました。オーケストラの中には色々な音域や種類の楽器があるにもかかわらず、その全てを再現できているように感じました。安いイヤホンは中音域担当楽器(ヴィオラ・チェロ・ホルン・トロンボーンなど)を再現するのが不得意ですが、このイヤホンはしっかりと音が聞こえました。 打楽器(大太鼓)の音の響きや、ティンパニの打面を叩く瞬間のアタック音をがっつり再現しているのには驚きました! 高音域が少し弱く感じますが、そのくらいの方が丁度良いのかもしれません。低音域はしっかり出ている印象です。
Twitter:はる(@harupichi)
楽器をやっている人から意見を頂いたので、音楽に関しては素人である僕よりも説得力があるはず。この価格帯のイヤホンで低音域、高温域ともにしっかりと出るイヤホンは少ないように思います。
高音域が少し苦手のようですけど、普通のポップスなどを聴く分には全く気にならないレベルだと思います。
5,000円以下という価格を考えれば音質はあまり期待していなかったのですが、8,000円を超える『Duo Free』と比較してもそれほど違いを感じないので、半分近く軽いこの製品の「できの良さ」を嫌でも感じてしまいます。
イヤホン単体の連続再生可能時間は約6時間。長時間の作業もこれでOK
完全ワイヤレスのイヤホンでかつ、この軽さですから「バッテリーは3時間持てばいいかなぁ」なんて思っていたらなんと、単体で約6時間の連続再生が可能です。
完全ワイヤレスイヤホン業界もだんだんとメジャーになってきているとはいえ、まだまだ連続再生は約3時間というイヤホンが多い中、この軽さで長時間バッテリーが持つ製品を作ったのは「 Taotronics さん、さすがだなぁ」と関心してしまいました。
ケースを併用すれば約40時間と、丸1日以上バッテリーが持つため、僕はこの1週間全く充電をする必要がありませんでした。
タッチコントロールは快適そのもの。以前の製品よりも使用感が向上
イヤホン本体を指で触れるだけで、様々な操作ができてしまうタッチコントロール機能。以前紹介した『Duo Free』は感度が良すぎて誤作動してしまうこともあったのですけれど、この製品は使い勝手が更に向上しています。
[note title="タッチコントロールの詳細"]
- 音楽再生/停止:イヤホン(LまたはR)のボタンを2回タップ
- 曲送り:イヤホン(R)のボタンを3回タップ
- 曲戻し:イヤホン(L)のボタンを3回タップ
- ボリュームアップ:イヤホン(R)のボタンを1回タップ
- ボリュームダウン:イヤホン(L)のボタンを1回タップ
- 電話を受ける:イヤホン(LまたはR)1回タップ
- 電話を切る:イヤホン(LまたはR)2回タップ
- 通話を拒否する:イヤホン(LまたはR)2秒間長押し
- 音声コントロール起動(siri):ビープ音が聞こえるまで2秒間長押し
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タッチコントロールの詳細はこんな感じで、他社の完全ワイヤレスイヤホンと同じく基本的な機能は備えています。とはいえ、使い勝手は全くの別。タッチセンサーの感度の設定が絶妙に良い感じで、この製品を使い始めてから誤作動を起こすことがなくなりました。
さらに、イヤホン本体が棒状になっているため「着脱のときにセンサー部分に触れてしまう」といったことがないのも誤作動を少なくするのに一役買ってくれています。こればかりは丸型のイヤホンも含めて実際に使ってみないとわからないことですね。
『Air Pods』の形状が「耳からうどん」なんて酷評されていた時期もありましたが、使い勝手を考えた上でのあの形状だったのですね。
Taotronics『TT-BH053(SoundLiberty 53)』についてのまとめ
こんな感じで Taotronics の完全ワイヤレスイヤホン『TT-BH053』を紹介してみました。
5,000円以下という価格ですが、音質や機能性、操作感のバランスを考えればかなりコスパは高い方だと思います。8,000円を超える『Duo Free』と比較すると細かいところでは物足りないところもありますが、バッテリー容量や持ち運びやすさなど、この製品の方が優れている点が多いのも事実。
高価なものだと3万円を超える製品も存在する完全ワイヤレスイヤホンですが、通常使う分には「これで十分だよなぁ」と、僕は思います。
気になる人はぜひチェックしてみましょう。
[note title="Amazonで購入する"]
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完全ワイヤレスイヤホンなら『SoundLiverty 77』もかなりおすすめ
今回紹介した『TT-BH053』と同じ Taotronics の完全ワイヤレスイヤホン『SoundLiverty 77』もおすすめです。
価格はすこし高価になりますが、接続性や音質などすべてにおいてこちらの方が勝っています。ときどきセールで5,000円を切っていることもあるため、気になる人はチェックしておきましょう。
[note title="おすすめ記事をチェック"]
1万円以下でも接続性や音質に妥協しない。Taotronics「SoundLiverty 77」レビュー
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